華の咲きかた
「そういやさ、撮影どうすんの?
美咲と綾の特攻服に刺繍入れたら撮るって決めてたけど、五人で投稿すんの?」
絨毯に置いた私の特攻服を見て、静香さんが言った。
「ああ、忘れてた。
別に私は雑誌なんかに載りたくないけど、あんたらはどうしたい?」
90年代を代表する不良のバイブル。
誰もが憧れた二枚看板のヤンキー雑誌。
ティーンズ・ルートとチャンス・ロード。
ご存知、ミーハーな初代の連中が目を付けない理由も無く、
私と綾の特攻服に刺繍が入ったら撮影をして投稿する事になっていて、
この前やっと、私達の赤い特攻服の背中に刺繍が入った。
「載りたーい」
「私もステッカーほしいです」
夏美さんと綾は、間髪入れずに手を上げた。