華の咲きかた
黙り込む私の隣から離れずにビールを飲む京介、
沈黙と視線の重圧に負けてその場を立とうとすると、
綾が何も考えずに乱入して来てくれて、私はホット息を吐いた。
「あれ〜、こっちにも残ってないや」
綾が私の足元に置いてある花火の袋をあさりだした。
「何探してんの?」
「あれだよ、あれ。
シュババババーってなって最後チリチリチリーってなるやつ。
どの袋にも2本しか入ってねえの」
「いや…分かんねえし…」
「ええ〜、なんて説明すりゃいいんだろ。
ほら、あれだよ。
椿の花みたいに丸く火花が散るやつ」