華の咲きかた








綾はそう言って他の所へ、花火を探しに行った。







「…あ、これの事じゃない?

綾先輩が言ってたやつ」








袋から飛び出して私の足元に落ちていた花火を京介は拾い、ライターで火をつけた。








「ほら、椿みたいじゃん」



「本当だ。

つーか綾に怒られるぞ」



「やべっ」








考えた事も無かったけど、


花火は夜空に打ち上げられた時、火花が花びらの様に見えるから花火なのかな。




単純すぎるネーミングセンスで、意識した事も無かった。








「…ねえ、

バラの花火って無いのかな」







私はそう言って、無造作に取った花火に火をつけた。








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