華の咲きかた
「そういや昨日さ、マドカさん見たよ。
単車に風防付けたんだね」
「え?
何それ、聞いてないし」
「渋くなってたよ」
ヘッドライトの上に付ける風避けのパーツを付けたマドカさんのバブは、
私に黙ってお揃いじゃなくなっていた。
「…付けたの多分、沼田君だな。
ちょっと付き合って」
私の家から徒歩10分くらいの所に在るバイク屋の息子の沼田君はうちの学校の五年前の卒業生で、
私とマドカさんが乗るバブも、その沼田君がどっかから引っ張って来て兄貴達に売った物だった。
私は綾と優香に付き合ってもらい、沼田君のショップへ向かった。