華の咲きかた
「ちょっと沼田君!」
扉を開くと沼田君は単車の整備をしていた。
「うわっ、マジで来た」
「はあ?」
工具を持ちながら沼田君は私を見て笑った。
「マドカの風防だろ?
はいはい、俺が付けましたよ」
「なんで勝手にそんなの付けるんだよ。
お揃いじゃなくなっちゃったじゃんか」
私はそうボヤいて沼田君が整備してる単車のシートに乗っかった。
「仕方ねえだろ…マドカに頼まれたんだから。
…それにしても本当に次の日に来るとはな」
沼田君は工具を置いて軍手を外すと、店のカウンターの中へ入って行った。