華の咲きかた
「付けんの夜でいいか?
あの単車の整備もう少しで終わるからさ」
「うん、じゃあ後でバブ持って来るよ。
いくら?」
「セブンスター1個」
私が沼田君と話ていると、
小さな店の中に並んでいるバイクを見ていた綾が、ポツンと角に追いやられてホコリの被ったバイクをジーッと見ていた。
「ねえ、沼っち。
なんでこのバイク値札付いてないの?」
「ああ、それ?
直そうと思って解体屋から引っ張って来たんだけど、
前のオーナーが相当無茶な乗り方したらしくて、プラグに火が飛ばねえんだよ。
エンジン乗せ替えたり色々直したら高くつきそうだし、捨てようかと思って」
「…ふうん」