御曹司たちの溺愛レベル上昇中
こちらを見るなり、すぐさま睨み合いをしていた二人が雪さんの腕や肩を掴み、わたしから離していく。
雪さんは連行されるがまま抗わない。
「俺、放課後の寄り道に誘っただけだよ?」
「二人きり、だめ。分かりました?」
「なんで?」
「なんでも!恋路邪魔しないでって言ったでしょ?」
「そうだ、響お前ステージ上でサラッと何か言ったよなぁ?後々僕がもらいますとかなんとか……」
またも颯くんは目を細め、視線は響くんへ向く。
その視線を感じ取っても動じない響くんは、ヘラっと笑った。
「ほんとのことでしょ?」
「なわけねぇだろ。小柳にお前みたいな初見冷ややかデリカシーなさ男は似合わないな」
「……なにそのネーミング。意味わからんないですけど。でも大丈夫。今はこの通りだし?この中なら僕が一番まともだと思うよ?」
「どの口が言ってんだ、どの口が!」
「僕の口ーっ」
あぁ……追っかけっこ……。
バタバタと部屋を出て行った二人。