御曹司たちの溺愛レベル上昇中
▶▷異変
「全快!」
と、同時に夏休み終了。
自分の不注意でなったことだけど。
夏休みあけ、歩いて行けることには喜ばなきゃだよね。
休みが明けても変わらずの暑さの中の登校。
寝坊した!って騒いでいた颯くんと雪さんを置いて、響くんは先に出たし、わたしも頑張れって言って先に出てきた。
わたしも、アラームなかったら寝坊組だったかも。
にしても、別荘だなんて夢のような空間だったなぁ。プールもあったし、雪さんのピアノは聴けた……停電とかちょっとしたハプニングも。
それに……
『僕の恋路を邪魔されたってとこ』
『俺が何かしようと思えば全然できるんだけど?』
颯くんたちのこと──
雪さんセラピーで和んだりするも、目を瞑ったり、ふとした時に脳内に浮かんできてしまう。
響くんが言う恋路は、多分からかい半分!
颯くんも、怒ってるって言ってたから……それで、だよね?
二人共、仲良くしてくれてるって……こと。
響くんなんて冷たかったのが、今みたいになったのも仲良くなれた証!
颯くんとは、もっと仲良くなれた証……
そう思ってないと、いけない気がする。
だって、シェアハウスなんだから。