御曹司たちの溺愛レベル上昇中


「ま、いいや。俺ここ、小柳エリア食うから」

「待って僕が食べるの!」


容赦なく切られたケーキ。
クマの顔が真っ二つ……。



その後、なだれ半分をわたしと雪さん、わたしが担当した半分を颯くんと響くんで四等分して平らげた。


「クマさんの耳、琉衣ちゃんにあげる。はい、どうぞ。あーんして、あー……」

「いえ、わたしは……」


チョコを固めた耳をくれようとする雪さん。
だけど、


「どうぞ雪兄さんが食べて下っさい」
「そうそう雪兄が食えよほら」

「んぐっ」


二人によって口に入れられた。

咀嚼しながらもそんな颯くんと響くんをにらむ雪さん。


「琉衣ちゃんにあげたかったのに。あーんしたかったのに」

「俺は何も聞こえない」

「颯意地悪」

「ねぇ琉衣さん、僕……雪兄のケーキも食べたいなぁ。一口下さい。あーんしてね」

「え?あぁ……え?」


向かい側に座る響くんがテーブルに手をついて一口待ちをするも、わたしが食べさせるの!?


「させるか!」

「……いった、颯くん何も聞こえないはずでしょ」


颯くんが横からどついて響くんコロンとソファへ転がした。
< 241 / 250 >

この作品をシェア

pagetop