御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「ま、いいや。俺ここ、小柳エリア食うから」
「待って僕が食べるの!」
容赦なく切られたケーキ。
クマの顔が真っ二つ……。
その後、なだれ半分をわたしと雪さん、わたしが担当した半分を颯くんと響くんで四等分して平らげた。
「クマさんの耳、琉衣ちゃんにあげる。はい、どうぞ。あーんして、あー……」
「いえ、わたしは……」
チョコを固めた耳をくれようとする雪さん。
だけど、
「どうぞ雪兄さんが食べて下っさい」
「そうそう雪兄が食えよほら」
「んぐっ」
二人によって口に入れられた。
咀嚼しながらもそんな颯くんと響くんをにらむ雪さん。
「琉衣ちゃんにあげたかったのに。あーんしたかったのに」
「俺は何も聞こえない」
「颯意地悪」
「ねぇ琉衣さん、僕……雪兄のケーキも食べたいなぁ。一口下さい。あーんしてね」
「え?あぁ……え?」
向かい側に座る響くんがテーブルに手をついて一口待ちをするも、わたしが食べさせるの!?
「させるか!」
「……いった、颯くん何も聞こえないはずでしょ」
颯くんが横からどついて響くんコロンとソファへ転がした。