御曹司たちの溺愛レベル上昇中


そこまで大きな音はしなかったのに、廊下からは走ってくる足音が。

すぐにカーテンが開かれ、またも三人が登場。


「っ小柳、大丈夫か!?」
「何があったの?」
「痛いところはありますか?」


慌ててわたしを起こしてくれる皆に、大丈夫大丈夫と言ってベッドに座れば、雪さんが落としたスマホを拾ってくれた。多分メッセージが見えた……よね?


「……これで、驚いたの?」

「は、はい。すみません。まさか落ちるとは思ってなくて」


返されたスマホを手にすれば、颯くんと響くんが覗いてきて。すぐに二人にスマホを取られた。


「皆おすすめ。……未来の父。楽しい取り合いっこ生活♡がんば。……未来のママより。なるほど。そういうことですか」

「親父たちからきて驚いたわけだな。連絡先は村田からだろう。ほら、村田からも教えたって話きてる」

「え、ほんどだ……」


時間的にお父様が帰ってすぐくらい。

全く気付かなかった。パニック過ぎて。
ちゃんと後で返しておかないと。

って、ご両親にも返さなきゃ……!


「送信っと」
「は?響お前なにして……は!?貸せ!」


え、なに?響くんも颯くんもわたしのスマホで何し始めたの?

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