御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「ゆ、雪兄!なんで今!?なに、もう返事もらってんのかよ!」
「え?いや、かわいくて?しただけ」
「はぁ!?」
テーブルを飛び越えて講義し始める颯くんに対し、響くんは冷静にテーブルを越えて呆れ気味にわたしを見下ろす。
「雪兄さんも読めないなぁ。たまに何するか分からないですよね天然要素のある人って」
「わ、わたしもびっくりしてるほんとに……」
「でしょうね。ならびっくりついでにこうしましょ。……ん」
と、前かがみになった響くんがおさえてる頬とは逆側にキスをした。しかも……二度ほど。
両頬をおさえれば、響くんもまた満足げに笑う。
「っだぁー!!」
されば、颯くんの叫びがリビングに響き渡った。
「うるさ。颯くんもすれば?……そうだなぁ、おでことか?真っ赤な顔をさらに真っ赤にする優越感はなかなかいいですよ?」
颯くんを煽る響くんに止めないのかと、チラリ見た雪さんはぽかんと二人を見上げていた。
煽られた颯くんはわたしを一瞥し、何か葛藤するかのようにその場で自分の顔を叩く。
「……俺はしねぇ。小柳の気持ちが決まるまではしねぇよ……」
自信なさげに『たぶん』と小さく残して、颯くんは二階へ行ってしまった。