御曹司たちの溺愛レベル上昇中
▶▷狂う距離感




なんだか気まずい……。


シェアハウス内もぎこちなさは一目瞭然なのだけど……学校では学校で悩みも。


教室に向かえば、

咲ちゃんが颯くんのこと好きってことも告白するのも知ってた手前、その颯くんに私が告白されたとなると……なんか、会ったら何を話せばいいのか……うっ、胃が痛い。


分かっててうまくいった?なんて聞くのは良くないし、どうだった?とかも違う。

わたしから話を振らなければいいのかもだけど、一応報告とかされたら……せめて普段通りを装うしかない。
階段を上りきれば、


「あ、琉衣ちゃん。おはよ」

「お、おはよ。早いね」


考えていた矢先に咲ちゃんと出くわすなんて……。


「あのね……その……だめだったんだ。でも相談とかのってくれてありがとね」


何を、とはあえて口にしなくともわたしには伝わる。
だから、なにを答えるわけでもなくただ頷いて返せば、咲ちゃんはまたありがとうと言って先に教室へ入っていった。



ても……すごいよね。

好きって思っても、伝えることができるって。

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