御曹司たちの溺愛レベル上昇中






***





小鳥遊くんたちへのお礼を兼ねたクッキーはうまく行き、写真を送られた村田さんからわたしにも連絡がきた。








"お疲れ様でございます。




ぼっちゃま方から、クッキーのお写真を頂き拝見致しました。とてもお上手です。


掃除や家事は置いといても、食事の方が心配でしたので安心しております。
(ぼっちゃま方は不器用なものでして)


お菓子もお夕飯も美味しいと伺っておりました。


お金の管理は響ぼっちゃまがやっていると聞き、妥当だと思っておりました。

それに雪ぼっちゃまが楽しそうなのを見て驚きました。
これも琉衣さんのおかげでございます。

仲良く過ごせているようで良かったです。





何かと手のかかるお三方ですが宜しくお願いいたします。



村田"









クッキーをきっかけに?かはわからないけど、少しずつ雪さんとも食卓を囲めるようになった気がする。


神出鬼没度もだいぶ減って、響くんから怒られることも……減ってるはず。





三人とわたしの四人揃うと、わいわいして楽しい。



のだけど──













「あ、小鳥遊くん……──あ」








三人とも"小鳥遊"に反応しちゃうんだよね。





小鳥遊くんはともかく、響くんと雪さんは名前で呼んでるけど……皆同じ名字だから。


わかってても、小鳥遊ワードに肩がピクリと動いたりしちゃうだろうな……




どうしたものか。




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