バツイチナースですが、私を嫌っていた救急医がなぜか溺愛してきます
香耶がどうしようかと悩んでいたら、「おばあ様、やっと退院ですね」と言いながら拓翔が病室に入ってきた。
佐和はなにか閃いたのか、拓翔を見てパっと目を輝かせている。
「そうだ! 拓翔、あなたのマンションにしばらく居候させてくれないかしら」
名案でしょうとでも言いたげだが、拓翔は眉をひそめた。
「結婚のために買ったマンションに、破談になっても住んでたわよね」
「え、ええ」
いきなりマンションの話をされた拓翔も戸惑っている。
「ちょうどいいわ」
「よくありません」
拓翔は嫌そうだが、ウフフと皮肉っぽく笑う佐和は楽しんでいるとしか思えない。
「佐和様、とりあえず今日はホテルにまいりましょう」