生徒会長に拾われて同居することになりました
寝ぼけるって、どういうことだろう。


意味自体はわかるけど、そんなに忠告するほど寝ぼけるってどんな感じなのか気になってきた。


「夜ご飯先に食べとれば?俺掃除してから食べるから遅くなるし」


生徒会長が掃除機を手にこちらを向いた。


「いや私が……」


「絃、これから住むんだろ?気にすんなって、疲れるぞ」


断ろうとした私を遮って、悠斗が言った。


たしかに、全部遠慮してたらいちいち面倒だ。



「わかった、ありがと」


「絃は俺らに迷惑かけてるとか思ってるかもだけど、俺らも迷惑かけるからそれでお互い様」


さっきの寝ぼける話だろうか。




私はこくりと頷いて、一階のリビングへ行く悠斗についていった。









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