最強術者であることを隠して自由に生きようと思っていましたが現最強術者の花嫁になり溺愛されるようになりました
大樹の枝がみるみると伸びて枝分かれしていき

やがて大樹を彩るように満開の桜が咲き誇った。
甘い香子蘭の匂いが舞花や近くにいる人達に香る。

神崎の当主や舞花の周りにいた者たちは
先程の光景を見て驚愕した。

何せ、舞花が何もなかった大樹に満開の桜を咲かせたから。最強と呼んでもいい程の力を身につけていたから。

舞花自身も驚いていた。
まさか、満開に咲き誇る程の力を手にしていたとは
思ってもいなかったのだ。

呆然と満開に桜の大樹を眺める舞花
ふと、優しくポンと肩を誰かに置かれ
ふと横を見れば祖父が。

「舞花、よくやったな!」
笑顔でそう言ってくれて、優しく頭を撫でてくれ
舞花の表情が明るくなる。
「ありがとうございます…!」



強い術者が生まれなかった清原に
新たな歴史が刻まれた。

が、舞花はそんなものどうでも良かった。
むしろ、清原には強い力を持っていることを隠す道を選んだ。

あの人達に話したとしても無関心なだけ。
最初から無関心だというのならわざわざ話さなくてもいいと思ったのだ。

祖父に隠すと言うと、そう言うことが分かっていたのか
「分かった。」と言って清原には絶対に伝えたりはしないと約束してくれた。

いつの日か自分が自由に生きていくには必要なことだと
舞花は納得した。
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