最強術者であることを隠して自由に生きようと思っていましたが現最強術者の花嫁になり溺愛されるようになりました

俺の花嫁になれ

あのもみじ公園の出来事から次の日
休日で学園に行かないし、何をしてもいい日で
舞花は伸び伸びとしていた。
途中、美奈子がやってきて外出するから一緒に行かないかと言われたが、キッパリとお断りした。
誘っても自分が行くものか。
何より舞花は少し心配した。
美奈子は最近成績が下がりつつあり、今年受験だというというのに今出かけて大丈夫なのだろうか。
なんて、考えると私には関係ないことか。
と感じて美奈子の話に区切りをつける舞花。

(授業の予習をやろうかな。)
鞄から予習しようと思っていた教科の本などを取り出そうとした時に自室に私の召使いである凛花が入ってくる。
「舞花様。失礼します。」
入ってきて一礼をしてから舞花のいる方へやってくる。
凛花は片手に文を持っているようだった。
「どうかしたの?」と首を傾ける。
「舞花様からの文が届いていましたので
お届けにまいりました。」
「え?」
どうやら、文は舞花へのもののよう。
凛花さんから、文を受け取り
文の送り場所を確認すれば、私は目を見開いた。
「え…!?東風谷凪斗様から…!?」
東風谷家、それは術者の四大家紋の一つである術者の本家だ。そして最近東風谷家当主に就いたと言われる。東風谷凪斗。美しい容姿で、圧倒的な術者の力を持ち
現最強術者のお方と言われる人物。そんなお方からどうして文が送られてきたのだろう?と舞花は不思議に思った。美奈子なら送るのは分かるがよりによってどうして舞花の方に文が来るのだろうか?
まず文を見なければ、分からないと思い
恐る恐る文を読む。
内容は
「清原舞花、本日の正午に話したいことがある
時間になれば、遣いが乗る車が来るから待っていろ。」
とのことだった。
「は…?」
本日の正午に話したいことがある?
なんの話をするというの?
というか…時計を見ればもうすぐ正午
まさか、もう来ていたりして…
そう考えると、予測が的中したようで
「東風谷家の遣いのお方がやってきました!」
既に遣いの方が来ているようで。
「どうしますか?舞花様」
「…。」
断ると考えたが、断ってもおそらく私が来るまで待ち続けるだろう、そうなればもし美奈子達が帰ってきたら面倒なことになってしまう。
だったら、もう行くという選択しかないと思い舞花は腹を括った。
「私、行くわ。凛花、おめかし手伝ってくれない?」
「かしこまりました。」
凛花さんと手伝ってもらいながら、おめかしをする。
和洋折衷を纏い、化粧も少ししてもらった。
全身鏡で身だしなみを確認する。
「よしっ、身だしなみは問題なしと。
じゃあ、私いってくるわ。」
「舞花様、気をつけていってきてください。」
「ええ。」
自室を出てから、玄関に置いてある革の長靴を履き
戸を開ける。
開けば、門の先に1台の高級車がすぐに目に入った。
舞花が来たことが分かれば、遣いの人が出てきた。
「清原舞花様でよろしいですね?」
「…はい。」
「東風谷家へご案内いたします。ではお乗りください」
「…。」
そう言われ、遣いの人高級車の車を開き、舞花は車の中に入った。
車の中に入れば、遣いの人は運転席に座りエンジンをかける。
そして車は動き始めた。

それから、15分くらい経てば
車が止まり、男は運転席から降りて車の扉を開き
「舞花様、到着致しました。」
「…。」
私は車から降りる。
降りれば、大きな屋敷が広がっていた。
神崎の屋敷よりも大きな屋敷で舞花は息を呑む。
それから、遣いの人に凪斗様の場所までご案内いたしますと言い舞花は遣いの人について行く。
屋敷に入り、革の長靴を脱いでから
凪斗のいるとする執務室に着く。
遣いの人は執務室の扉を数回叩き
「舞花様をお連れいたしました」と言ってから
扉の先から「入れ。」と聞こえ、遣いの人は執務室の扉を開く。
開いた後、どうぞ入ってくださいと言われ舞花は警戒しながらも執務室に入る。
執務室の中を見れば、あちらこちら本棚だらけで、ペンと紙の匂いが広がっていた。
そして執務室の奥の方に、大きな机がありその前の方に誰かが座っていた。
黒い髪に青色の瞳でシュッとした体型で和装の格好をしているお方がきっと東風谷家当主である東風谷凪斗。
舞花が来たことが分かれば、椅子を舞花の方に向ける。
そして
「よく来たな。」と口を開くのだった。

 
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