メガネを外したその先に
「でも、長谷川をそういう対象で見たことない」

「うん」

「だから、気持ちには応えられない。ごめん。」


先生の答えなんて、最初からわかりきっていた。


「うん…先生の気持ちはわかってたけど、それでも私が伝えたかったの。聞いてくれてありがとう。」


だから、はっきり振られても思っていたよりダメージは少なかった。


「でも、これからは先生と生徒って関係も卒業になるけど…それでも、先生の気持ちは変わらない?」


私の往生際の悪さからきた、試すような言葉。
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