メガネを外したその先に
おねだりの仕方が、あまりに可愛らしすぎる。

無防備に目を閉じて俺に身を委ねる姿に、引き寄せられるように唇を重ねた。


静かに唇を離すと、至近距離で視線が絡む。

自分からねだってきた癖に、恥ずかしそうに瞳を揺らした希に再度口付けを落とす。


啄むように、何度か唇を重ね合わす。

俺の服の裾をキュッと掴んできた希の腰を引き寄せ、そのまま唇を割ってゆっくりと舌を差し込む。


「…ん、ぅ」


辿々しい舌の動きと共に、上手く息継ぎを出来ずに漏れ出た声が俺の鼓膜を揺らした。
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