メガネを外したその先に
「…で、先生のタイプ教えてよ」

「年上」


早速出鼻を挫かれる。


「他は?」

「ミステリアスな人」

「何考えてるかわからない、みたいな?」

「あぁ、気になるだろ」

「先生も十分ミステリアスだよ。…っていうか、全部私と正反対だし。」


不貞腐れた顔でストローを咥えると、そんな私の表情を見た先生の口角が少しだけ上がった。


「だな、今も不貞腐れてんの丸分かり」
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