【ご令嬢はいつでもシリーズ5】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、節約して推しのライブ予約してあるので早く帰りたい。だめなら胃腸薬ください!
そればかりか、自分の見かけの良さや子爵の財産を鼻にかけ、身分の低い令嬢を蔑すみ笑い者にする。評判の令嬢がいれば気に食わないからと陰で嫌がらせをする。なにかトラブルになったら子爵の権威と金に物を言わせて黙らせる。そんな性格と素行の悪さにも関わらず、美貌と金の魅力のおかげでベアトリスを持ち上げる者は少なくなかった。そんな日和見の者たちに担がれて、簡単に言ったらお山の大将気取りだったという。
「……そ、それが、べアト……。私なの……?」
「詳しいことは、この日記帳に……」
う、うわあ……。なにこの日記……。
お嬢様言葉でざまぁみやがれって、こういう言い回しなのね。
彼女いい性格してるわ……。