宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
「謝ってくれないかしら?」

じと目で。

メグは俺を睨んだ。

「私は貴方の打撃で肋骨が砕けて、砕けた骨が内臓に突き刺さったのよ?『再生』の魔術でもまだ傷が回復しなくて、咳をすると痛むんだから」

そ、そうだった…。

俺のせいでメグは重傷を負ったんだった。

それでも『咳をすると痛む』程度の状態まで回復したというのは、流石と言わざるを得ないが。

「謝りなさいよ、さぁ!さぁっ!」

ズイッ、ズズイッと身を乗り出すメグに。

「す…すまなかった…本当に…その…悪い事をした」

しおらしく頭を下げる。

「フン…」

それで満足したのか、メグは何やら笑みを押し殺したような顔をしてそっぽを向いた。

「まぁいいわ。反省しているようだし…本題に入りましょうか」

彼女は表情を引き締めた。

「貴方が眠っている間に、色々と調べてわかった事があるの」


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