天色ガール【修正版】



「転校生ってそんなことも知らないわけー?」



 ふんっと縦巻きロール先輩がバカにしたように笑う。


 興味ねーよ。むしろその髪型の方が気になるわ。



「会長はね、あのレディース“紅薔薇”の特攻隊長なのよ!」


「…………へぇ」


「な、何だよそのうっすい反応! 会長は本当にすごいんだぞ!」



 でもあたし、レディースは詳しく知らないし。


 ショート先輩も“すごい”だけじゃ何もわからないですって。



「それはそうと、なんで“会長”って呼んでるんですか?」


「はあ? んなもん会長が“閃光ファンクラブの会長”だからに決まってんだろ!」



 いや、初耳。


 まじかよ。てかほんとに何すんだそのファンクラブ。



「会長は喧嘩の強さも閃光愛もすっごいんだからな!」


「そうよ! この学校にいる女子生徒はみんな、会長には逆らえないんだからね!」


「……そうなんですか」



 それから二人の先輩は、なぜかプリン先輩もとい会長について熱心に語り始めた。


 爛々と目を輝かせる縦巻きロール先輩と、会長はすごい!をひたすらに繰り返すショート先輩。



(……何だこれ)



 会長の方を見ると、満更でもない顔で肩より長い金髪の毛先を摘んだり離したりしていた。


 髪なんかいじってないで早く止めて下さい。



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