天色ガール【修正版】
────だけど。
「なっ」
「……こういうの、やめてくれません?」
つんつん。顔の真横に伸びた腕を人差し指でつつく。
彼女の躊躇のない一撃を、あたしは顔を少し傾けて躱した。
「っ、くそ……! なに避けてんだ、よっ!!」
一瞬動揺で動きが止まったが、すぐに回し蹴りを入れようとしてくる彼女の足を片手で掴み、いなす。
「、このっ!」
間髪入れずに迫る次の攻撃。
さすがレディースの特攻隊長なだけあって慣れている。……でも。
「チッ! 逃げてばっかいんじゃねぇ!!」
相当力はあるのに、頭に血が昇りやすいプリン先輩。
なかなか攻撃が当たらないことにイラつき、無我夢中で技を繰り出すたびに精度がどんどん落ちていく。
そのうち数打ちゃ当たるとでも考えたのか、他の先輩たちも応戦してきたけど……初心者が二人増えたところで状況は変わらない。
掠りもしない攻撃が続き、先輩たちの息切れが激しくなる一方だった。