天色ガール【修正版】



 すうぅはぁーと大きく深呼吸して、一旦気持ちを落ち着かせる。



(藍の襟首を掴み上げるって、さすがにマズイよなぁ)



 下にはまだ唖然としている大勢の面子たち。彼らにとって“五閃”はきっと憧れの存在で、あたしはその一人に怒鳴ったわけだ。やばい。


 突然の姫ってだけでも受け入れてくれるかわからないのに、ほんと何やってんだよあたし。



 ここからどう挽回していこうかと考えていれば────輝があたしよりも一歩前に出た。


 瞬間、さっきまでの騒がしさは何だったのか、倉庫内が水を打ったように静まり返る。



「わかってると思うが、こいつが姫だ」



 低い、けれどよく通る堂々とした声。


 その凛然とした姿は、彼がこの族の“総長”であることを物語っていた。


 彼に続き今度は茜が前に出る。ついさっきまで腹を抱えていた奴とは別人で、“副総長”の顔つき。


 なんだ……二人とも立派じゃん!


 そう思ったのも、束の間。




「そしてこいつは女じゃない……ゴリラだ!!」




 …………茜、さん?



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