天色ガール【修正版】



「どういう意味?」


「……三人が幹部の次に力のある“幹部補佐”なのは知ってる?」


「そうなの!?」



 あの三人ってそんなに強かったのか……。でも香はわかるな、あの怪力だし。



「そのこともあって、女の子達にしつこく言い寄られることが多くてね。みんなあまり女の子と関わろうとしないんだよ」


「みんなって太郎も……?」



 半信半疑で聞けば、「そうだよ」と彼が苦笑する。まさか『早弁太郎』までモテていたとは。



「……あれ。でも三人から“よろしく”って話しかけてくれたんだけど」



 彼らと初めて会った時のことを思い出し、想乃の言葉に矛盾を感じていれば、今度は彼が「そうなの?」と驚いた声をあげた。


 そして少し考え込んだ後、冗談っぽく笑って。



「八永ちゃんが普通の女の子とは違うからじゃない?」


「……それはあたしがゴリラってことですか」



 遠回しにあたしがゴリラだって言いたいのか? さっきも女かどうか疑ってたよな? ん?



「そーいう意味じゃねえだろ〜」



 振り向くと、白色のコーヒーカップを持った藍が近くに来ていた。輝と茜はもう幹部部屋に戻ったようだ。


 コーヒーの香ばしい匂いが鼻をかすめる……部屋で入れてきたのかな。



「下、行かねえのかー?」



 ちらり、藍が下にいる面子たちを見やる。


 派手なヤンキーばかりだから行くのを躊躇ってると思われたのか、想乃に「みんな怖いやつじゃないから安心して」と声をかけられて一階に向かった。



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