天色ガール【修正版】
まさか、そんなことを言われるとは思ってなかった。
あたしがパンダじゃないから。輝たちと楽しそうにしてたから。それだけの理由で、突然できた姫をすぐに認めるのは難しいはず……なのに。
“姫になってくれてありがとう”
そんなの、みんなのことを心から信頼していないと出ない言葉だ。
「……似てるなぁ」
互いに信頼し合ってる、仲間想いで温かい────あたしの“居場所”に。
「ん? 何か言っ、」
「よし。じゃあみんなの名前覚えるぞー!」
そう叫んで、いきなり右の拳を突き上げたあたしに香は目を丸くする。
「みんなって……もしかしてここにいる面子たちのこと!?」
「もちろん」
「で、でも今日はほとんど集まってもらったから100人くらいいるよ!?」
「平気平気、あたし覚えるの得意だから!」
それでも……とまだ何か言いたげな香を片手で制して、「じゃーそこのスキンヘッド君から!」と香の隣にいる人を指名する。
彼は「お、俺っ?」と戸惑いながらも、
「えぇと、俺の名前は──…」
100人規模の自己紹介が始まった。