天色ガール【修正版】

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「終わったぁぁ〜…!」



 大規模な自己紹介が始まって約2時間。やっと今終わった。


 名前と一緒に趣味や特技も聞いてたからなぁ。想像以上に盛り上がって、あっという間に時間が過ぎていたみたいだ。



「八ー永ちゃん。終わったか〜?」



 顔を上げると、藍が二階のステージのフェンスにもたれてひらひら手を振っていた。


 輝、茜、想乃はすでに階段を下りてきている。



「帰るぞ」


「え、もう?」



 輝に言われて時間を確認すると、まだ18時頃。外だって明るい。


 明日学校があっても21時くらいまでは遊べると思ってた────「ヤエさん!」


 名前を呼んだのは、ピンク頭だった。律儀な彼は「今日はありがとうございました!」と大きく手を振っている。



「うん、じゃあね。サク」



 笑って手を振り返せば、ピンク頭もとい“サク”は花が咲くような笑顔を見せた。



「自己紹介ゲーム、楽しかったっす!」

「今度はトランプとかどうですかー?」

「人生ゲームでもいんじゃね?」



 そう面子たちが次々に話し出す。


 遊びのつもりで自己紹介してもらったわけじゃないけど……まぁいいか。楽しんでくれたなら良かった。


 彼らが次の予定を決めている間に、階段を下りた三人がすぐ近くまで来ていた。



「友達、沢山できてよかったな」



 騒いでる面子たちに目をやって、ふっと輝が笑みを零した。



「笑った!!」



 いつも無表情で、さっきは笑うのを堪えていた輝。そんな彼が普通に笑ったから、あたしは驚いて反射的に声をあげた。



(……にしても、さすがは輝)



 彫刻のように完璧な顔から放たれたその笑顔は、やはりとんでもない破壊力だった。


 
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