リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~


「失礼します」

もう一度頭を下げてから私は広場をあとにした。

その足で向かったのはスーパーだ。

夕食の食材をたくさん買い込んで帰宅する。涼成くんは自分の部屋で仕事をしているらしい。

私はさっそくキッチンで夕食の支度を始めた。

涼成くんが本来の自分を取り戻すためにはどうすればいいだろう。そう考えて思いついたことのひとつが彼の好物を作って食べてもらうこと。

好きな物を食べて子供の頃の純粋な感情を思い出してもらいたい。

涼成くんの好物なら覚えている。ハンバーグ、からあげ、オムライスなどのお子様ランチに出てくるようなものが彼は特に好きだった。

だから今日はそれらの料理をワンプレートに盛り付けた〝大人のお子様ランチ〟を作ろうと思う。

ひとつひとつ順番に手際よく作っていく。そのあとは木製のプレートに盛り付けた。

ハンバーグ、からあげ、オムライス、ポテトサラダ、ナポリタン、ソーセージ。トマトやきゅうりなどの野菜も添えて完成だ。

「できた!」

思いつきで作ってみたけれど満足する出来栄えになった。

ちょうど夕食の時刻になったので涼成くんの部屋に向かい扉をノックして声をかける。


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