リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~


今日の予定はパン屋でサンドイッチを買って近くの公園で食べるだけだった。

けれど、せっかく涼成くんと外出したのだから彼には内緒で午後のプランも考えていた。

「どこに行くんだ?」
「着いてからのお楽しみ」

そう言って涼成くんよりも先に歩き出す。そのあとを彼もついてきた。

しばらくして駅に着き電車に乗り込む。

車内はほどよく混んではいるが朝の通勤ラッシュのようにぎゅうぎゅう詰めではなく、座席も空いていたので隣に並んで腰を下ろした。

「横浜方面に行くのか?」

乗った電車で涼成くんがなんとなく気づいたらしい。そうだよと、私はうなずく。

「子供の頃一緒に行ったよね」
「そうだな」

静かにそう答えた涼成くんが向かいの窓に視線を移した。

十六年前、涼成くんのお母さんが入院していいた病院が神奈川県にあって、涼成くんとふたりで電車に乗って行ったときのことを思い出す。

おじい様から大人と一緒でないとお見舞いに行ってはいけないと言われていた涼成くんを私が誘って病院に向かったのだ。

「あのときの涼成くんのおじいちゃん、とってもこわかったなぁ」

思い出して苦笑が漏れた。


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