リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
涼成くんのおじい様が私に対して悪い印象を抱いているであろう原因となった出来事がこれだ。
涼成くんを勝手に連れ出した私は、おじい様の逆鱗に触れてしまい、以来涼成くんとは接触禁止になってしまった。
「でもあのとき涼成くんがお母さんに会えてよかった。おばさんもうれしそうだったよね」
容体が悪化したと知り、普段から涼成くんのお母さんに良くしてもらっていた私も心配していた。
だから思っていたよりも元気そうな姿を見て、涼成くんと同じくらい安心したのを覚えている。
「あのときはすまなかった」
固い声で涼成くんがつぶやく。
「怒られるのは俺で、柚葉は関係なかったのに。俺が弱かったせいで」
彼の言葉に私はふふっと微笑む。
「まだ気にしてるの? 涼成くんは悪くないよ。おじい様との約束を守ろうとしていたんだから。病院に行こうって言ったのは私でしょ」
「でも、最終的に行くと決めたのは俺だ。それなのに柚葉だけが悪者にされて祖父に叱られた。申し訳ないことをしたと今でも思う」
「だから、それはもういいって」
涼成くんがそこまで気にしているとは思わなかった。
私としてはもう過去のことなので本当になにも気にしていない。