リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
とはいえ、叱られたときのことははっきりと覚えているから今でも涼成くんのおじい様は苦手だ。
三十分ほど電車に揺られて横浜駅に到着した。
そこからみなとみらい方面へと乗り換える。五分もしないうちに到着。現在の時刻は午後三時前だ。
「まだ時間が早いなぁ」
「どこに行くつもりなんだ」
スマホで時刻を確認した私に涼成くんが再び行き先を尋ねてくる。ここまで来たのだからそろそろ教えよう。
「あそこから夜景を見ようと思ったの」
そう言って指を差したのはショッピングモールやホテル、オフィスなどが入る超高層ビル。
展望フロアから景色を一望することができるみなとみらいのシンボル的存在だ。
日中の明るい時間帯の遠くまですっきりと見渡せる景色もいいけれど、できることなら今日は夜景が見たい。
日々多忙でお疲れの涼成くんにゆっくりと夜の美しさを見てもらうことで心を癒してほしいと思ったのだ。
でも、暗くなるまでにはまだ時間がある。
私だけならショッピングをしたり周辺をぶらぶら歩いて時間を潰したりできるけれど、それだと涼成くんを歩き回らせて余計に疲れさせてしまうかもしれない。