リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
私がしつこく迫るからだろうか。
しばらくして仕方なさそうに涼成くんが「わかった」とうなずいた。
「そこまでして俺の夢を知りたいか?」
「もちろん。絶対に私が勝つから」
そう宣言した私に涼成くんが自信たっぷりで言う。
「どうせ俺が勝つから意味がないと思うけどな」
「そんなのわからないよ。さぁ、じゃんけんするよ。最初はグー」
手をグーにすると、涼成くんも私に合わせてグーの手を作ってくれる。
「じゃんけん、ぽん」
私はパーだ。涼成くんは……。
「私の負けだ」
チョキを出した涼成くんの勝ち。私はパーを出した右手を沈んだ気持ちで見つめた。
「柚葉は気づいていないかもしれないが」
ふと涼成くんが口を開く。
「子供の頃からじゃんけんのときは必ず最初にパーを出すくせがある」
「え、うそ⁉ 本当に?」
「ああ。俺に勝ったことがあったか?」
「そういえばないかも」
涼成くんは私のその癖を知っていたんだ。だからじゃんけんの前に自信たっぷりで俺が勝つと宣言したのだろう。
「悔しい~」
がっかりと肩を落とすと、隣からふっと笑い声が聞こえた。涼成くんに視線を移すと、口元に手をそえて笑っている。