リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
涼成くんとキスをした。
私にとっては初めての経験だ。
呆然としている私の頬に触れていた涼成くんの手が後頭部にまわる。反対の手が肩に触れ、強い力で引き寄せられた。
「柚葉」
普段よりも熱っぽい声で名前を呼ばれ、再び唇を奪われる。
最初は先ほどと同じで重なるだけだったはずが、徐々に激しさが増していく。
吸い付かれるような深いキスが続き思考が鈍くなる。
「んっ……」
すると突然、後ろに押し倒された。
ぎしっとベッドが軋み、私に覆いかぶさりながら涼成くんがキスを続ける。
「りょ、涼成くん」
顔を横に向けてなんとか離した。
慌てて起き上がろうとするけれど、涼成くんの指が滑るように私の指に絡まり、そのままベッドに押さえつけられてしまう。
これでは身動きが取れない。
「ちょっと待っ……」
言葉の途中で荒々しく唇を塞がれる。
経験はなくても涼成くんがこれからなにをしようとしているのかさすがに理解はできる。でも、理由がわからない。