リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~


よく見ると他にもメッセージが書かれている。

〝この前はすまなかった〟

おそらくベッドに押し倒された夜のことをいっているのだろう。

〝今夜、話がある〟

メッセージはそう締めくくられていた。

話ってなんだろう。

私も涼成くんに話したいことがある。

梨央ちゃんのこともそうだけど、今はそれよりも涼成くんの体調が気がかりだ。

そのときスマートフォンが鳴った。

涼成くんからだと思い慌ててバッグから取り出すが画面に表示されているのは知らない番号。

普段なら警戒して出ないようにしているけれど、妙な胸騒ぎがして通話ボタンをタップする。

「もしもし……」
「あ、よかった。出てくれた」

聞き覚えのある声が耳に届く。たしかこの声は……。

「涼成の秘書の鳴海です。突然ごめん」
「鳴海さん」

どうやら彼のスマートフォンからかかってきたようだ。

「どうしたんですか?」

でも、なぜ鳴海さんが私に連絡をしてきたのだろう。

「それが、涼成のことでちょっと」
「涼成くん?」

とくんと心臓が嫌な音をたてる。

「涼成くんになにかあったんですか⁉」

思わず叫んでいた。


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