リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~


震える足をなんとか前に進めて病院に到着した。受付の前に鳴海さんの姿を見つけて急いで駆け寄る。

「鳴海さんっ。涼成くんは⁉」
「落ち着いて、柚葉ちゃん」

焦る私を鳴海さんがなだめる。けれど、落ち着いてなんていられない。

「涼成くんはどこが悪いんですか」

詰め寄ると、鳴海さんは途端に申し訳なさそうな表情を見せた。

「不安にさせてごめん。電話での俺の伝え方が悪かった。涼成が倒れたのは本当だけど原因は過労なんだ」
「過労?」
「今は点滴を受けてる。念のため三日ほど入院になるらしい」

それを聞いてふと体の力が抜けた。

もちろん過労も軽くみてはいけない。でも……。

「それじゃあ涼成くんは余命宣告されるほどの重い病気ではないんですね」
「余命宣告? ううん、違うよ」

鳴海さんはきょとんとした顔を見せたあとで首を大きく横に振った。

「医者の話だと原因は過労だろうけど、念のためなにか他に原因はないか入院中に検査をするらしい」
「そうなんですね」
「けど、まぁたぶん睡眠不足からくる過労だと思うよ。体調悪いのに無理して出張なんて行くからこうなるんだ」

たしかに出張前から咳き込んだり、だるそうにしていたりと涼成くんはあきらかに体調が悪そうだった。


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