リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
「私たちの家族として迎え入れることはできなかったが、柚葉ちゃんが伯父さんの家で大切に育てられたようで安心したよ」
お父様がにこりと微笑むが、嘘をついているのでその笑顔を見て胸が小さく痛む。
「こちらとしては結婚に向けて結納や両家の顔合わせをしっかりとやりたいが、伯父さんたちとの予定が合わなくて残念だ。結婚式には来られるのかな?」
「確認してみます」
そう答えたものの、伯父たちはおそらく参列してくれないだろう。
結婚の報告を電話でしたときも詳しい話をする前に冷たく切られてしまった。
涼成くんが挨拶に伺いたいと言ったので、そのことも伯父に伝えたが私の結婚相手には興味がないらしく断られてしまった。
どうせろくな男じゃないし、会うだけ時間の無駄だそうだ。だから、結納も顔合わせも今のところ予定はしていない。
きちんと結婚の挨拶ができていないので、伯父たちは私が誰と結婚するのかを知らない。
「でも、これから柚葉ちゃんは私たちの娘になるのね。子供の頃の涼成と柚葉ちゃんは仲がよかったから。私たちの知らない間に再会して、結婚という流れになったことが本当にうれしいわ」