リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~


「でも、家にいても暇だから」

そう答えてみたものの、仕事を辞めない一番の理由は私には生活費以外にも支払わなければならないお金が毎月あるから。

伯父に返済しているお金があることを涼成くんには内緒にしている。だから、今後も自分の貯蓄から支払わないといけないため毎月の給料がないと返済ができない。

「そういえば今日の飲み会には予定通り参加できるよね」

美紅に尋ねられてうなずく。

「もちろん。私のためにわざわざありがとう」

今日は仕事終わりに同じ部署で働く方たちが私の結婚を祝う食事会を開いてくれる予定だ。

十人ほどの小規模な部署だが年齢問わず仲がよいため、忘年会などの他にも定期的に飲み会が開催される。

参加は自由だが毎回全員が出席していて、私もいつも楽しみにしている。

涼成くんには帰りが遅くなると伝えてある。

仕事が忙しいらしく毎日帰宅が遅い彼よりも、もしかすると今日は私の方が家に帰る時間が遅いかもしれない。


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