リベンジ溺愛婚~冷徹御曹司は再会した幼馴染を離さない~
女の子から少し遅れて女性もこちらにやって来た。彼女のことも鳴海さんが紹介してくれる。
「妻の瑞穂だよ」
「こんにちは、瑞穂です。初めまして」
ふんわりとした笑顔で鳴海さんの奥さんの瑞穂さんが微笑む。
「こちらは涼成の奥さんの柚葉ちゃん」
鳴海さんに紹介され「初めまして」と私も頭を下げた。
どうやら鳴海さんは家族で公園に遊びに来ていたらしい。
美人の奥さんに、可愛い双子の女の子。絵に描いたような幸せな家族だ。
「瑞穂。悪いんだけど子供たちと少し遊んでいてもらえるかな。ちょっとだけ柚葉ちゃんと話してきてもいい?」
「もちろんよ」
瑞穂さんは双子と手をつなぎ、遊具のある広場へと戻っていった。
「柚葉ちゃん時間ある? あっちに座らない?」
鳴海さんが噴水の近くのベンチに視線を向ける。
「はい」
マンションに帰宅するだけなので時間はある。それに、私も鳴海さんとは一度ゆっくりと話をしてみたいと思っていた。
ベンチに移動して腰を下ろす。