無気力クールな僕ですが、真面目な天然規格外男子に沼りました。
「めちゃファンだったのに萎えた」
「やっぱイケメンって浮気するんだー」
「最低!クズすぎる!」
「ほんとルミちゃんかわいそう……」

 ……なんで何もしてない俺がここまで言われなきゃなんないの?さすがにムカつく。
 けど。
 ここで訂正してまわるのも面倒だし、ルミと全面戦争になるのは避けたい。
 ことを荒立てなければいずれ鎮火するはず。
 平穏な学園生活のためにも外野の言うことなんか無視だ、無視。
 そう自分に言い聞かせてもこみ上げてくる憤りを、ポケットの中で拳を握り締めてなんとか宥める。

「……いいのかよ聡太、このままで」
「うん。いいの」

 佐吉は怒りをなんとか鎮めようとしてるのだろう、眉間に皺を寄せて歯を食いしばっている。
 そんな顔してくれる友人がいるってだけで少し心が穏やかになった。

「あれ?ナギオいなくね?」

 佐吉に言われて、隣を歩いてい楽しんではずのナギオがいなくなってることに気づく。

「ナギオ、どこに――」

 と目配せすると、先ほど『最低。クズすぎ』と言っていた女子たちの元にナギオがいる。

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