冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「三十分前まで庁舎にいた」
刑事という仕事柄、警察官の制服ではなく私服のスーツで勤務しているようだ。
今もワイシャツにスラックス姿で、ジャケットは無造作にたたんで畳の上にある。
「忙しそうだね。おつかれさま」
「ああ」
目を細めて微笑され、ときめきが加速して困る。
ひと言で表現するなら、彼はすてきだ。
張りのある前髪が斜めに額にかかり、その下には凛々しい眉と精悍な瞳。
顔立ちは恐ろしいほど整っていて刑事ドラマの主役になれそうな美形だが、俳優には出せない本物の風格がある。
眉目秀麗、頭脳明晰、将来性抜群の彼に惹かれる女性は多いと想像している。
恋人がいるのかどうかも含め女性関係は知らないけれど、きれいな女性たちが日々、彼にモーションをかけているのではないかとハラハラしていた。
葵も大和に恋する女性のひとりではあるが、彼への想いはそんな浅いものではない。
父の葬儀の時に唯一、謝罪してくれたのが大和だ。
当時、彼は入庁して二年目の警部補で、葵の父に仕事を教わりながら殺人事件を捜査していた。
その犯人をいよいよ検挙しようという時、想定外の事態に見舞われた。
犯人が拳銃を所持していたのだ。
拳銃を向けられたので、大和も銃を抜く。
刑事という仕事柄、警察官の制服ではなく私服のスーツで勤務しているようだ。
今もワイシャツにスラックス姿で、ジャケットは無造作にたたんで畳の上にある。
「忙しそうだね。おつかれさま」
「ああ」
目を細めて微笑され、ときめきが加速して困る。
ひと言で表現するなら、彼はすてきだ。
張りのある前髪が斜めに額にかかり、その下には凛々しい眉と精悍な瞳。
顔立ちは恐ろしいほど整っていて刑事ドラマの主役になれそうな美形だが、俳優には出せない本物の風格がある。
眉目秀麗、頭脳明晰、将来性抜群の彼に惹かれる女性は多いと想像している。
恋人がいるのかどうかも含め女性関係は知らないけれど、きれいな女性たちが日々、彼にモーションをかけているのではないかとハラハラしていた。
葵も大和に恋する女性のひとりではあるが、彼への想いはそんな浅いものではない。
父の葬儀の時に唯一、謝罪してくれたのが大和だ。
当時、彼は入庁して二年目の警部補で、葵の父に仕事を教わりながら殺人事件を捜査していた。
その犯人をいよいよ検挙しようという時、想定外の事態に見舞われた。
犯人が拳銃を所持していたのだ。
拳銃を向けられたので、大和も銃を抜く。