冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
(一緒に住めば、女性として意識してもらえるかも)

大和が驚いた顔をした。

〝同棲〟は捜査が目的の彼に使う言葉ではなかったようで、慌てて言い繕う。

「私の姿がないのに、大和さんだけ出入りしていたらおかしいと思われるよ。警戒されて、証拠を消されたら困るんでしょ? だから私もここにいる。縞森さんに彼氏だと誤解されてよかったね。それで、その……」

偽りでも大和を彼氏というのは恥ずかしい。

顔が火照って目を逸らし口ごもると、頭に大きな手がのせられた。

「ありがとう。しばらく世話になる」

「うん」

ホッとしたように微笑する彼に胸がときめく。

照れ笑いしながら、同棲に期待を膨らませたが、その前に確認しないといけない心配事がある。

「大和さん、あのね、すごく聞きにくいんだけど」

「なんだ?」

「お見合い、したんでしょ? 上官の娘さんと。もしその人と結婚するなら、一時的でも私と一緒に住んでいいのかなと思って……」

怖くて鼓動が嫌な音を立てる。

それでも意を決して問いかけると、途端に彼の眉間に皺が寄った。

「とっくに断った話だが、誰に聞いた?」

「えっ、断ったの? でも井坂さんが、出世に有利な結婚で、断るのはリスキーだって……」

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