冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「葵が望んでくれるなら、一生そばにいる。俺もお前を手放したくないんだ」

恋愛感情があるのではないかと期待させるような甘い言葉に驚いた。

どんな表情で言ったのだろうと体を少し離してその顔を覗き込む。

するといい雰囲気を壊すかのように眉根を寄せられた。

「井坂から俺の話を聞いたと言ったな。連絡先を交換していたのか?」

「う、うん」

寿司屋で三人で食事をした時に交換したと打ち明けた。

一年以上も黙っていたのを叱られる気がして、焦って弁解する。

「電話がかかってきたのは初めてだよ。余計なことを言ったせいで、大和さんが私と距離を置こうとしたらごめんねと謝られただけだから。でも自分の知らないところで話されるといい気はしないよね。井坂さんの連絡先、消した方がいい?」

渋い顔をしながらも大和が首を横に振った。

「無理に消さなくてもいい。あれでも井坂は信用できる男だ。冗談好きでお節介なのは難点だが」

普段から井坂に困らされているのだろうか。

なにを思い出しているのかわからないが、やられたと言いたげに口の端を下げるから、おかしくなってクスクスと笑った。


大和と一緒に暮らすようになって四日が経つ。

暦は十二月に突入し、日暮れの繁華街はクリスマスカラーで彩られていた。

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