冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「ごめんなさい、いつもこのくらいの時間からぐずるんです。今日は買いたいものはないけど、直斗の気分転換にスーパーマーケットまで行こうと思いまして」

小さい子のいる家庭は大変だと思って聞いていると、菜美恵が探るような目をした。

「昨日と今朝、ゴミ捨ての時に、高野さんの彼氏さんを見かけたんです。スーツを着ていらしたので、高野さんの部屋からご出勤なのかなと思いまして。ずっと一緒に暮らすんですか?」

「えっ、えーと、しばらくはそんな状況かもしれないです。うるさくはないと思うんですけど、気になります?」

「いえいえ、仲がよさそうで羨ましいと思っただけです。夜泣きでうちの方がずっとうるさいですよね。ご迷惑をおかけしてすみません。あの、ワンルームでふたり暮らしは狭いんじゃないですか? もう少し広い間取りのアパートにした方がいいんじゃないかと……余計なお世話でしたらすみません」

同棲について突っ込まれたので焦ったが、引っ越しを提案されて引っかかった。

夜泣きについても度々『無理しないでくださいね』と言われているので、真上が空き部屋であってほしいと思っているようだ。

(怪しい。なにが怪しいのかはわからないけど)

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