冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
今考えるととんでもないが、純粋だった当時は『添い寝で癒しをプレゼント』という怪しい情報を信じてしまったのだ。

それで十枚つづりの添い寝券を贈った結果、大和を驚かせ、かなり心配させてしまった。

『中学校でこういうのが流行っているのか? まさか男子生徒に気軽に配っているんじゃないだろうな』

二度と作らないように叱られて以降、彼の誕生日にはお祝いのメッセージを送信するだけにしている。

今なら洋服くらいならプレゼントできるのに、『金で買えるものはいらない』と言われてしまうからだ。

今日も彼は値段の高いコース料理を注文してくれた。

心の底から申し訳ないと思うのだが、素直にお礼は言えず、ひねくれた遠慮の仕方をする。

「私の分は並み寿司にしてって、この前言ったのに。お任せだと量が多くて太りそう」

「体重を気にするような体形じゃないだろ。最近、痩せたんじゃないか? 三食、しっかり食べてるのか?」

百五十五センチ四十六キロなので、標準の範囲内だ。

それでも心配して、ここ三日間の食事の詳細を聞いてきた彼に真顔で黙る。

(昔ほどじゃないけど過保護だよね。私が二十六歳なの、わかってる?)

出会った頃の十三歳のイメージをずっと引きずっているのではないかと思う時もある。

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