冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
(このままずっと妹のポジションから抜け出せないの?)

もし恋心を打ち明けたらどうなるか――考えただけでつらい。

好きにさせて悪かったと謝られ、これ以上そばにいてはいけないと距離を置かれそうな気がするからだ。

会えなくなるくらいならこのままでいい。

恋心は一生、隠し通そうと思う一方で、いい加減に妹ポジションから抜け出したいという気持ちもあり、乙女心は複雑だ。

彼の過剰な心配に溜息をついてみせると、凛々しい眉がハの字に下がった。

「いつになったら反抗期が終わるんだ」

(人の気も知らないで)

「素直じゃなくてごめんね。きっと一生、反抗期。大和さんは私といても楽しくないでしょ。 一緒に食事をしてくれる女性は他にいないの?」

(しまった!)

大和なら恋人がいて当然だろう。

そう思うからこそ交際相手についての質問は避けてきたのに、うっかり聞いて慌てた。

「ごめん。変なこと聞いて」

彼の方は意外そうな目をしている。

「いや、構わないが。ただ、お前がそういう質問をしてくると思わなかった」

「勢いで聞いただけなの。答えたくなかったら答えなくていいよ」

焦りで声が上ずる。

(お願い、言わないで!)

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