冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
背中をくっつけていると安心していつの間にか睡魔に襲われ、ベッドの上で目覚めた時にはひとりだった。

大和はいつもより早めに出勤しており、キッチンにおにぎりと目玉焼きとサラダ、インスタント味噌汁の葵の朝食が用意されていた。

美味しくいただきながらも彼に甘えすぎだと反省し、そのリカバリーの意味でもこれからシーフードカレーを作りたいのだ。

「とにかく大和さんの悪口は言わないで。どうしたら色気を出せるのかのアドバイスなら欲しいところだけど」

軽く睨んでも長年の友人に効き目はない。

まるでそう言われるのをわかっていたかのようにニッと口角を上げ、クローゼットの横の壁を指さした。

振り向くと、ワインレッドのドレスがかけられている。

「貸してあげるから、着て帰りなよ」

「えっ!?」

襟ぐりは広く開き、沢が着ていた時には胸の谷間が少し見えていた。

体にフィットするような素材で、長袖部分のみレース生地になっている。

スカート丈は膝下だが、太ももまでスリットが入っていてかなりセクシーなデザインだ。

「私には無理だよ」

フェミニンなワンピース姿さえ、普段と違うから恥ずかしくて大和には見せられない。

前にここに来た時に沢にそれを話したはずだが、忘れてしまったのだろうか。

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