冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「遅くなってごめん。カレーにしようと思って買い物してたんだ。急いで作るから、その間にシャワーを浴びてきて」

「シャワーはあとでいい。カレーの気分だったから楽しみだ。俺も一緒に作ろう」

「ダメ。大和さんは先にシャワー!」

大和がシャワーを浴びている隙に着替えるつもりだ。

つい強めに主張してしまうと、大和が困惑した顔でジャケットの襟元をつまんで匂いを嗅いでいる。

「汗臭いか?」

「ごめん、そういう意味じゃないよ。大和さんの香りは好き」

「それなら別に――」

「カレーは私がひとりで作りたいの。決定事項だから、早くお風呂場に行って」

無理やり会話を終わらせて、キッチンでリュックを下ろした。

大和は解せないと言いたげな顔をしているが、窓際に置いているバッグの中から部屋着を出しているのでシャワーを浴びてくれるようだ。

買ってきた食材や鍋を出し、エプロンを手に取ったら、浴室の前から声をかけられる。

「なぜコートを脱がないんだ?」

「えっ!? それは、その、寒いから。もう少し着てようと思って……」

エアコンの作動音が聞こえる。

数分前に電源を入れたのだとしても、狭い部屋なのですぐに暖まる。

さすがにおかしいと思ったのか、大和が足元に着替えを置いてこちらに来た。

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