冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
後ずさりたくてもそんなスペースはなく、緊張に体を強ばらせると、大きな手が額に触れた。

「熱はなさそうだが。風邪を引いたのか?」

心配性の彼に仮病は使えず、首を横に振る。

それならどんな理由なのかと探るように、大和の視線が頭からつま先まで移動した。

「今日はスカートなのか。珍しいな」

沢に色っぽい網タイツを勧められたが、それは断って普通の肌色のストッキングを借りた。生足ではないが、ストッキングも滅多に穿かないのでこれだけで十分に恥ずかしい。

肩を揺らしそうになるのはこらえたが、目は正直に泳いでしまった。

「たまにはね。私だって女だから、スカート気分の日もあるというか……」

チラッと大和の顔を見ると、警察の顔つきに変わっている。

これまでの言動を怪しみ、なにか隠していると思ったようだ。

(マズイ)

焦ったところで見逃してくれる彼ではなく、尋問が始まる。

「今日はなんのアルバイトだったんだ?」

「イベントスタッフだけど……」

「コートを脱いで見せろ」

「そ、それは、ちょっと」

「まさか、露出の多い服で写真を撮らせるような仕事をしていたんじゃないよな?」

(えっ、どんな心配?)

レースクイーンのような仕事を想像したのだろうか。

< 158 / 218 >

この作品をシェア

pagetop