冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
小柄で控えめなバストの葵には務まらないのに。

けれども露出の多い服を着ているというのは当てられてしまい、焦る葵はコートを脱がされまいと自分の体を抱きしめた。

「脱げ」

「エ、エッチ」

「そういう冗談は俺に通じない。大方の見当はついているから白状しろ。クリスマスシーズンは危険なアルバイトの募集が増える。警視庁も警戒中だ。昨日はサンタの衣装での卑猥な撮影会イベントを風営法違反で摘発した。お前のことだから、そういうのに安易な気持ちで応募したんだろ?」

(サンタコスプレ撮影会!?)

これには驚いて、力一杯抗議する。

「ぜんっぜん、違うから!」

今日、スタッフとして半日働いたイベントは子供向けの内容だ。

ドーム会場には空気で膨らませた大型遊具が設置され、着ぐるみショーが催された。

出店もあるなかなか大規模なイベントで、アルバイトスタッフも大勢いた。

葵は子供たちがルールを守って滑り台で遊び、怪我をしないように見守る役目だった。

怪しげなアルバイトを疑われてムキになって説明し、その勢いのままコートのボタンに手をかける。

「魅力がないのを気にしているのに、撮影会の被写体になれるわけないでしょ。私が大和さんに隠したかったのは、コレだから」

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